2020/12/31 21:53

今年は新型コロナウィルスの出現で、生活や仕事が一変した方が多かったことと思います。

発酵農園も、3月以降に予定していた出店がすべてキャンセル。
ワークショップも開催できませんでした。

そんな中、ネットショップの麹の注文が急に増えたのです。
ステイホームで、手づくりをする人が増えたと聞きますし、
免疫力を上げる発酵食品も注目されていたのかもしれません。

ウィズコロナ2020年のうれしい出来事でした。

他にも、今年はいろいろな変化がありました。
まず、前回のブログに書いた、米づくりにおける仲間と機械化のこと。

そして、念願の味噌と漬物の製造所が出来たこと。
田んぼのわのメンバーに3人も(!)大工さんがいたこともあり、
自宅の離れを改築し、味噌と漬物の製造許可をとりました。
漬物は既にベジキムチでスタートしています。
来年から味噌やノンシュガーのお漬物いろいろ販売する予定です。

さいごに、自宅の前に棚田ができたこと!
といってもクヌギの抜根作業が終わったところで、米づくりまでは、まだ道のりが遠いですが…

この家に住み始めた後で、目の前のクヌギ林が30年前まで田んぼだったと村の人から聞きました。
菊池では、耕作放棄された田んぼに椎茸の原木になるクヌギや名産のクリが植えられることが多いのです。
家の目の前で田んぼができたら、どんなにいいだろう…そう思って4年。
とうとう今年、抜根作業をユンボの達人にお願いしてクヌギがなくなったら、棚田の地形が蘇りました。

これから、日陰をつくる杉林を伐採して、畦を作って、蔓がびっしりの土を耕耘して…
果たして水が溜まるようになるのか。そもそも、ちゃんと水が引けるのか。
考えること、やることは沢山ありますが、まずは棚田復活までの第一歩を踏み出せました。

2020年、目に見えてインフラ整備が進んだ発酵農園ですが、それを可能にしてくれたのは沢山のご縁。
大工の友人たちやユンボの達人、腕利きの木こりが周りにいなかったら中々前に進めませんでした。
そして、1年前のブログで書いたことが実現したような、田んぼのわの仲間たちとの米づくり。
ご縁でつながる人たちのおかげで、描いていたことが形になっていくことを実感した年でした。
心から感謝申し上げます。

2021年、家の前で田んぼができるようになり、味噌と漬物の製造所が稼働していきます。
大変なこともあった反面、麹の注文が増えるという嬉しいことも運んできたコロナウィルス。
何かを失ってはじめて大事なことに気がつくことがありますが、発酵が注目されるのは嬉しい限り。
腸内を整えて皆さん元氣で過ごしてもらえるように、来年は本気で発酵食品づくりに励んでいきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

今年も発酵農園をあたたかく見守っていただき、ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。