2019/07/03 17:52

今日から旧暦水無月(水の月)。菊池では遅い梅雨を迎え、しとしと、時にざあざあと雨が降り続いています。

サ(聖なる)ミダレ(水垂れ)の雨を受けて、田んぼの稲はすくすくと成長しています。


今回も、だいぶ前のことになってしまいましたが…

NHKの海外向け番組で菊池市が特集され、発酵農園も紹介されました。

自宅で沢庵と麹をつくっています。日本の伝統発酵食の知恵を海外へ☆


こちらからご覧いただけます。

NHK WORLD-JAPAN 

Kikuchi: Slow Food, Slow Travel


タイトルにあるように、菊池の魅力に「食」があります。

番組に登場するのは、自然栽培のパイオニア農家、のびのび走りまわる豚を育てる畜産家、などなど。

豊かな菊池の自然と共生し、安全な食を提供したいという素敵な人たちがたくさんいるのです。

前回のブログ「昔のお米の食べ比べ」でご一緒した冨田親由さん、實取義洋さんも登場します。


番組を見て、やっと合点したことがひとつ。

菊池にいるとよく耳にする「やまあい村」の「走る豚」。

「走る豚」がずっと謎だったのですが…


そう、豚が走っていました、自由に、のびのびと。

山あいの広い放牧農場で、自然なエサを与え、自由に走り回る豚を育てているのです。


日本の畜産業は、身動きのとれないような狭いケージで、農薬や添加物たっぷりのエサを与え、故に病気になるので抗生物質を投与し…というのが一般的。そんな養豚のイメージを一掃する、健康な「走る豚」です。


「やまあい村」を始めた武藤さんは、ご自宅近くの土地が廃棄物の焼却施設になる計画がもちあがった時に、こんな夢を描いたそうです。


「荒れゆく土地を再び開墾し、一角を花咲乱れ、果実がたわわに実る果樹園に。一角をよく肥えた土にみずみずしい野菜たちが日々成長している野菜畑に、また一角をのんびりとしかも生き生きとした家畜たちが暮らすための土地にすることを。そしてそこを行き来し、汗を流しながら働く自分たちの姿を」


そうして、その山あいの土地を手放すことになった方から引き受け、走る豚、お米、野菜、椎茸などをご家族で育てています。


武藤さんの熱い想いは「やまあい村」HPでどうぞ。

豚ちゃんが愛しくなる「やまあい村」日々の様子は息子さんのFacebookでどうぞ。


菊池は、知られざる食の宝庫。

それをつくる人たちの心の熱さ、あたたかさもまた、菊池の魅力です。


美味しくて安心安全な食を味わいに。

トロトロの肌触りの温泉を堪能しに。

天然生広葉樹で覆われ清流が流れる菊池渓谷で癒されに。

きなっせ、菊池へ。